暗闇で見つけた白い月

それはまさしく



あなたでした。

























































































「・・・・もう・・・寝てるかな・・・」



























もう辺りは月明かりが唯一の灯し。


それほど暗く染まっていた。




ザワザワと木々が囁く。



身震いしそうになるくらいの寒気。





薄着と、



先程の行為で付いた精液が



の肌を冷たくさせる。



























そして




いつも通る道へ出る。



前々から良く相談にのってもらっていた




檜佐木の自室。



























小さな灯し火が


部屋の中にあるのを確認する。



































「・・・・起きてる・・。」































ふっと笑みを浮かべ


檜佐木の自室へと足を運ぶ。




近付く部屋。






縮まる距離。











はやる気持ちを押さえ


静かに歩く。













































―――――――――――トントン。

































「・・・修兵先輩・・・?」




























微かな声で呼びかける。




すると



中に居る人が動き始める。


大きな影がこちらへ近付く。






そして






すっと襖を開けられた。












驚いたような顔でを見る









檜佐木修兵。









































「おい・・・どうしたんだよ、こんな夜中に。」


「・・・・お願いがあるんです・・・」


「あ?」


「・・・・・・私を・・・抱いて下さい。」


「なっ・・!?」


































何故







が此処に居て








何故










抱いてくれと言う?

































檜佐木の頭は上手く回らない。



それより




更に混乱していく。




























の首筋に浮かび上がる紅い跡。



点々と


見せつけるように顔を出す。






それを凝視していると



が気付いたように微笑んだ。



































「・・・・此れ・・・気になりますか?」


「あ・・?あぁ・・・そりゃぁな・・・・」


「・・・市丸隊長のです・・・・」


「何?」


「・・・・・上から跡を付け直しても良いので・・・・お願い・・・・」















































抱いて。















































わざとではないのだが


上目遣いに修兵を見る



普段見せないような顔に


修兵はごくりと生唾を飲む。
























そして




意を決したようにの肩を掴んだ。










































「・・・・後悔すんなよ?」


「修兵先輩を信じてますからv」


「・・どういう意味だ?」


「・・・・気持ち良く満たしてくれるって・・・・」


「・・・・!」




























まるで




既に自分が犯している時のような声。


甘い甘い声に


修兵の理性は音を立てて崩れた。
























































「・・・・来い。」


「失礼します・・・。」































しんとする部屋に入り



布団の前に立つ。




修兵は間髪入れず








に衝撃を与えないように


寝床へ押し倒した。


















































「・・・・・どうぞ・・・」


「・・・お前・・良い部下だったのにな・・・・」


「?・・・どういう意味で・・・・・」













































突然


塞がれた唇。





深く深く


の口内を荒らすように舌が入る。





早くも唾液の混ざる音が響き


の頬を伝う。










ゆっくりと唇を離すと


ふたりの間を糸が繋ぎ




ぷつんと切れた。















































「・・・・・こんなにエロくなっちまった・・・って言いたかったんだよ。」


「・・ふふっ・・・・修兵先輩が気付いてなかったんですよ・・・」


「・・・・ったく・・・お前はホント、掴めねぇヤツだ。」


































修兵が呆れたように言葉を吐き捨て




の襟元に手を



首筋に舌を這わせた。






















































・・・・ちゃんとイかせてくれるかな・・・





































はそんなことを考えながら








与えられる快感に身を委ねた。




























































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