きっと
明日の今頃は上手く笑えるよね
何事も無かったかのように、自然に・・・。
いつもそうやって生きてきたのに
このゲームは、思うように操作できないの。
――――――――― チュンチュンッ
朝。
修兵の部屋の外で鳴き始めるスズメ。
柔らかい光に気付き
はゆっくりと目を開けた。
ふっと隣を見ると
間近に修兵の顔が。
しかも
じっとを見つめてる。
「なななな・・何見てるんですかっ!////」
「あぁ?今更かよ・・・。」
「だって・・ビックリするじゃないですか・・・・/////」
「あー・・・・昨日のお前とは別人だな。」
「な・・!////」
「昨日はかなり色っぽかったぜ」
「・・・・〜〜〜〜〜/////」
ぎゅっと唇を噛み締め
潤んだ目で修兵を睨む。
すると
修兵はふっと軽く笑った。
「何?挑発してんの?」
「違います!///」
「ならいつでもノれるけどな」
「・・・・////」
カッコ良く笑う修兵を
悔しそうに睨む。
そして
修兵は布団の横にあった死覇装をに手渡した。
は不思議そうにそれを受け取る。
すると、修兵は呆れたように口を開いた。
「・・・・・お前、今日仕事だろ?」
「・・・あ!」
「早く着て行け。俺はまだ寝る。」
「えぇぇ!?起きて下さいよ!」
「・・おやすみ。」
「修兵先輩〜!Uu」
の叫びも虚しく
目を閉じる修兵には届かなかった。
どうせ怒られるのはあたしだ・・・・・
は心の中で溜め息をつきながら
立ち上がって死覇装に手をかけた。
「おはよう御座います、東仙隊長」
「おはよう。」
「今日・・・・修兵先輩は遅れるそうです・・・・Uu」
「そうか・・悪いね、。わざわざ伝えてくれて・・」
「いえ、大丈夫ですv」
九番隊詰所。
いつもの朝を迎える隊員たち。
勿論。
も一緒。
東仙に挨拶をし
は隊首室を出た。
今日は書類物を届ける。
机の上の書類に軽く目を通し
誤字脱字がないことを確認し
九番隊を出た。
先ずは
三番隊。
昨晩
身体を重ねたばかりの隊長が居る隊。
は少しだけ気が重くなったが
すぐに元気を取り戻し
廊下を歩き始めた。
朝の輝かしい太陽が
さんさんとを照らす。
陽気の所為か
行き交う隊員たちも笑顔で挨拶してくる。
「・・・・良い朝だなぁ・・・・」
ふとそんなことを零しながら
三番隊への道筋を辿った。
―――――――――――――コンコン。
「失礼します。書類を届けに来ました。」
がそう告げると
バタバタと扉に向かってくる者が居た。
「あ、くんか!書類?ありがとう!」
「えと・・・お急ぎですか?Uu」
「いや・・市丸隊長の我が侭で・・・・お茶の買出しに・・・・・Uu」
「・・・お疲れ様です・・Uu」
「・・・・ありがとう・・・・(泣」
隊長なら隊首室に居るから、と告げ
三番隊頑張る副隊長はその場を去った。
そんな哀れなイヅルの後姿を
いつまでも悲惨な気持ちで見ていた。
すると
「何や、やないのv」
「あ・・・・」
後方から
不意に声をかけられた。
昨晩
交わしたばかりの、あの関西弁が聞こえる。
「おはよう御座います・・えっと・・・書類を届けに・・・」
「ありがとさん♪そや、少し話したいことがあるんやけど・・・えぇ?」
「?はい・・・」
「そっか、入りv」
失礼します、と呟き
三番隊詰所内に入る。
忙しそうに働く隊員たちが
に次々と挨拶を交わす。
それを忙しく返していると
市丸が『大変やなぁ』と笑っていた。
「そこ、適当に座りィ」
「すみません」
「お茶、持ってくるなv」
「・・ありがとうございます」
少し気が乗らない。
何故
あんなに市丸は嬉しそうなのか
話とは
何なのか・・・・。
の頭には
少しだけ不安が過ぎったが、
平静を装い
片されている隊首室を眺めた。
「はい、これで最後なんや」
「あ、すみません・・・・」
コトッと目の前に置かれたお茶。
心地よい香りと
良い湯気が立っている。
深みのある緑色が
の前で揺らめいた。
市丸は、と向き合うように座り
ニコニコとお茶を啜っている。
「飲み?美味しいでv」
「あ・・・・えっと・・・頂きます・・・」
一礼をし
少し熱い湯飲みに手をかける。
ふーふーと冷まし
一口
口の中へと運んだ。
熱く
九番隊にもあるような味。
けど
「・・・・・!?」
身体が
とてつもなく火照る。
頬もうっすら赤く染まる。
手も思うように動かない。
必死の思いで湯飲みを置き、
深呼吸しながら
市丸を見た。
「・・・美味しいやろ?強力な媚薬。」
二ヤリと笑みを浮かべ
ふらつくの横にそっと腰掛けた。
これから始まる
市丸のGAME
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